松戸市矢切地区の魅力:ユニークな空間

<プレゼンテーション資料>
本文「松戸市矢切地区の魅力:ユニークな空間」よりAI作成<7分43秒>
(一部誤読・脱字・誤記などのミスがあります)
はじめに -見方について-
矢切地区についてこれまでの小稿では、江戸川・坂川・低地・斜面林・台地の地形を特徴にした土地利用プラン「空・川・道の駅」案などを提唱してきました。
地区の現状は、「松戸市市街化調整区域地区計画ガイドライン」が公表され、低地の一部が開発可能になった段階にあります。
松戸市の再興、発展を願う松縁会活動としては、地区の希望的な将来像を取り上げてみました。
松戸市 矢切地区 「空・川・道の駅」提唱案 受け入れる or 受け入れない?
松戸市「矢切地区」地区計画案 「空・川・道の駅」プロジェクトと「ドローン」等の段階導入
あくまでもガイドラインにもとづく私案でしたが、具体的な事柄について先走りしている部分もあった、と見直しを考えています。
もっと私案の背景となる空間の具体的な様相について触れる必要性を感じています。
「地区の特異性」に触れて、その延長線上にある将来像を描いたつもりでいましたが、もう少し関連的な説明を加えたいと思います。
改めて矢切地区の風景や景観についての見方を定めて、魅力を見出していきたいと考えています。
この見方については、以前に私たちの身体的感覚「五感」の中でも目・視力のもつ視点の大切さを取りあげたことがあります。
「松戸」の風景と景観、情景、光景、景色、ランドスケープ、ランドマークなどの言葉を例示して述べてみました。
見方は視点をどこに置くか、その対象物、見え方の広がりや変化の様相、見る人の気持ちの有様などに関わります。これらによるふさわしい言葉の使い分けがあります。
「松戸ブランド」の普及促進を願って ―補説 ①― - 松縁会「松戸ブランド」の普及促進を願って ―補説 ①― | 松縁会「松戸」の風景と景観、情景、光景、景色、ランドスケープ、ランドマーク 私たちには目・耳・舌・鼻・皮膚を通して生「松戸」の風shoenkai-matsudo.com
これまで矢切地区について「特異性」の視点から将来像を描いていましたが、その概要は以下のとおりです。
- 「空・川・道の駅」構想
- 坂川・江戸川の水環境と連動した地域振興案
- 農業振興と景観保全を両立する地域像の提示
これらの中で関連のある説明は何を加えたらよいのか、考えてみました。
特異性の「シンボル」や「松戸らしさ」の見やすい対象物を取り上げ、多数の方々が同じ目線・基準で見えるように共通化すること、「松戸ブランド」にあるのではないかと考え直しをしています。
自然や人工物などの風景・景観は、写真の中に魅力を見出すことができるのではないかと思われます。クローズアップすることを試みます。
見方は、季節の違いやカメラワークにおける定点・方向、対象物、見え方の広がりや変化の様相などの条件を探ってみることによって魅力の写真スポットを追ってみます。
そのスポットの有無やアピール性を含めて考えてみたいと思います。
矢切地区の写真スポット
矢切地区の魅力は、空間としてどのような風景・景観や写真スポットによって支えられているのでしょうか。
これまでの「特異性」としていた地形は、江戸川・坂川・低地・斜面林・台地を基盤にしています。つまり、矢切地区は、江戸川を挟んで東京都と接し、かなり広い低地と斜面林のある台地には江戸期からの市街化が進んできているという、極めて特異性のある景観があります。
この特異性のある景観は、川・斜面林などの自然景観と、市街地・堤・道路などの文化景観(人工物)によって成り立っています。

都心と通じる北総線の江戸川駅から鉄橋を渡る車窓からの眺めは、ランドマークだった旧伊勢丹デパートの展望室や外環道、斜面林、台地上の建物、線路下低地の畑などが目に入ります。
矢切地区は自然の空間と大都市東京・松戸市街地のつながっている「連続性」がたいへんユニークです。この地区ならではの特徴や魅力として、写真の景観は誰にでも分かる形で写し出されています。

江戸川を挟んで東京都と接している松戸市矢切地区では、そのスーパー堤防や河川敷でスポーツや散歩、写真撮影などを楽しむことができます。
写真は、冬の江戸川堤を定点として東京都方面や矢切地区の低地と台地を挟む斜面林の方面に向かって太陽・水面・送電線・月・人物・建物などを撮影しています。

この日(1月31日)は、矢切地区の江戸川堤から「ダイヤモンド富士」を撮影できるスポットとして関心のあるカメラマンが撮影機器を携えて訪れていました。当日は、晴れ間もありましたが、あいにく落日時刻に雲が出て撮影できませんでした。

松戸市内には他にも「ダイヤモンド富士」の主な撮影スポットがあります。
松戸の主な撮影スポット<松縁会「松戸あれこれ」『まつど五十三景』>
第31景 冬場のダイヤモンド富士 - 松縁会
- 例年1/27頃 樋野口排水樋管付近
- 〃 1/29頃 国指定重要文化財 戸定邸
- 〃 1/31頃 江戸川堤矢切付近
冬場には比較的天候に恵まれやすいこともあり、この地区は川の水面や低地の畑・河川敷スポーツグラウンド、都会の高層ビル群、台地の斜面林、建物など人気の写真スポットとして夕景や夜空の撮影に適しているとされています。

この地区をめぐると江戸川や坂川沿いの散歩ルート、野鳥の観察ポイント、低地のネギ栽培地・家庭菜園・公園などが具体的な土地利用や余暇地として活用されています。



坂川親水公園
これらの写真は、地区の魅力あるスポットを誰にでも分かる形で示していると思われます。
それらの景観は見方として江戸川堤における「富士山のシンボル性」「名立たる高層ビル」や矢切ネギ・斜面林・坂川・ランドマーク・台地上の建物などの「松戸らしさ」の見やすい対象物をクローズアップしています。
それら対象物の醸し出すアピール性や意味することは、ユニークな空間から感じられ、人びとの気持ちや脳裏に刻まれていると考えられます。
写真は、地区景観の魅力あるスポットとしての証とも言えるのではないでしょうか。
江戸川・坂川と矢切地区
徳川家康の命による利根川東遷事業以来、「川とともに生きる街」として松戸地域は、人びとの暮らしが江戸川や坂川の治水・利水と深いかかわりのある歴史を歩んできました。
「矢切の渡し」の有名な矢切地区は坂川の歩みと農業、「ふれあい松戸川事業」と関わってきています。
農業生産地や栗山給水塔・浄水場があり、ちば野菊の里浄水場も新たにつくられました。



その坂川は、松戸市の歴史において重要な役割を果たしており、洪水対策や新田開発を通じて地域社会に影響を与えてきました。
明治期につくられた「柳原水閘(やなぎはらすいこう)」は松戸市指定文化財として保存され、近くには柳原排水機場も整備され、樋野口排水機場とともにその役割を担っています。


「ふれあい松戸川」(流水保全水路)は、首都圏(東京、埼玉、千葉)の水道水源となっている江戸川の水を安全で良好な水質にするため、汚れのひどい坂川河川水を下流へバイパスする水路と位置付けられています。
流水保全水路(ふれあい松戸川) | 江戸川河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局江戸川河川事務所・国土交通省 関東地方整備局・流水保全水路(ふれあい松戸川)www.ktr.mlit.go.jp
ちば野菊の里浄水場は、台地にある栗山浄水場の老朽化に伴い、近くの低地に新設されました。
矢切地区はかつて農業生産地とともに洪水対策も織り込んだ遊水池の役割も担ってきたと見られ、治水・利水の見方からも重要性の高い土地柄とも考えられます。
因みに千葉県ホームページにより建設工事の状況を全体写真(航空写真)として見ることができます。
「ちば野菊の里浄水場(第2期)施設整備事業」についてwww.pref.chiba.lg.jp
矢切地区のユニークな空間
矢切地区には、台地にある斜面林と市街地が低地に広がる川・農地・公園などと結びつく歴史的文化的な景観として、きわめてユニークな都市的な空間があります。

斜面林は、都市的な市街地と自然(川や低地)をさえぎる“壁”ではなく、人びとが自然に触れ、歴史を感じる「縁側的空間」 とも思われます。
斜面林には台地と低地との行き来をするために階段がつくられています(グーグルマップのマーカー参照)。

次の写真は斜面林下にある神明神社の鳥居です。斜面林に設けられた参道の階段を上り終えたところに神明神社の拝殿があります(同マップのマーカー参照)。
調べてみると、神明神社は矢切では一番古い社とされ、江戸時代中期の創建ではないかと言われています。江戸川河川敷拡張工事により、別宮のあった当地へ本宮が合祀されたと伝えられています。

台地の市街地から斜面林を通り抜けて低地には、散策路、展望スポット、学びの拠点が点在し、住民や観光客などが日常的に訪れる場所となっています。


人びとが暮らしをする際には農地は単なる生産の場ではなく、市街地の皆さんにとっては作物の生育ぶりや散策の途中で見る坂川岸辺の風情などに季節・時間を感じる文化的な空間として癒しの場にもなります。

河川敷や堤は、基本的には天体・野鳥の観察・スポーツ・レクリエーションなどで利用が可能になっていますが、国土交通省河川事務所や市役所担当課の管理に委ねられています。

広々としたユニークな空間でより多くの皆さんが快適に、楽しく過ごすためには利用者のモラルとしてルールなどを守ることが求められます。
柳原水閘近くの親水広場、桜並木下などには注意喚起の掲示がされています。

矢切地区の低地は、これまでに広々とした江戸川の流域と重要な役割を担ってきた小さな坂川によってもたらされた土地です。
自然の要素を色濃く残し、大都市東京に近接していることもあって、都市的な様々な有効利用がなされています。
台地の市街地ついては、ベッドタウンの発展のみならず、縁辺部にあたる斜面林も連なり、風景的な見映えばかりでない環境保全の有効な活用・活動も求められます。
これからもこの地区のもつ空間の大きさは、人びとの見方や考え方によって将来の暮らし向きに変化の可能性を秘めていると思われます。
まとめ
ずっと昔から松戸市矢切地区の皆さんは、時の流れとともに空間活用の有様をつないできています。
「矢切地区」は、人びとが自然と共に暮らす時代から、少しずつ市街地化して北総線も通る人工的な文化景観への変化をもたらしました。
今や縁側的な斜面林のある風景都市としてユニークな都市的空間になっています。
東京柴又と接する江戸川「矢切の渡し」・河川敷・堤や坂川、近郊農業地・家庭菜園、公園など低地では散策、スポーツ、アウトドアレクリエーション、天体・野鳥観察、季節の変化を感じることなどができる広大な空間に特異性があります。
台地市街地には人びとの暮らしにおける外環道インターチェンジや北総線矢切駅などの交通インフラも整備されてきています。東京をはじめとする各地・外国からの観光客を呼び込む動きも求められています。
そのような情勢において人びとの台地市街地・斜面林や低地・農地での活動は、自然・農業・歴史などの歩みを受け止め、連動していると受け止めています。
松戸市においては市民の各種各分野の幅広い様々な活動が展開され、活発な市民活動として評価もされ、かなりの成果が上がっているとも言われています。
上矢切にあります「まつど市民活動サポートセンター」は、まさにその拠点としての役割を担っています。
本稿では「矢切地区」の魅力について、改めて見直しを試みました。
これまでの小稿においても取り上げてきた事柄もありますが、風景・景観についての具体的な見方を通して本地区の魅力を明らかにしてみました。
これまで「矢切地区」関連の小稿は、松戸の再興、発展を願う松縁会活動において「松戸市市街化調整区域地区計画ガイドライン」公表の動きに触発され、まとめていました。
そのため具体的な提案に先走りした取り組みになっているのではないかと思われましたので、見直しをしています。
これまでに小稿のアンケートへの回答・反応は少なく、市民の皆さんばかりでなく、松戸ゆかりの方々の意向もわかりにくい状況にあります。
矢切地区の地権者、関係者の皆さんの考えが尊重されながらも、幅広い意向が反映する地域発展の方向になることを願っています。
より多くの皆さんに回答していただき、参考となるアンケートを目指しています。
本地区のアンケートについて、繰り返しご協力をよろしくお願いいたします。
「矢切地区」の発展は「松戸市」の再興・発展につながることを信じています。
松縁会は「まつどSDGs活動」認証団体の一つとして位置づけをいただいています。
この活動と連動している松縁会活動にご支援、ご協力くださいますよう、重ねて切にお願いいたします。
<石橋>
<アンケート継続実施>
ご協力ありがとうございました。

