東松戸地域の魅力 <自然と関わるスローライフ>

はじめに -魅力の場面-

東京の近郊都市として発展の途上にある東松戸地域の住宅地には、自然と関わるスローライフを味わうことのできるところがあります。
 
今日、時間や効率が重視されがちな社会において、そのスローライフは自ら好んで自然と関わり、ゆったりと心豊かに過ごす暮らし方です
 
そのスローライフを味わう暮らしの場は東松戸地域付近の視界に入るエリアです。
<東まつど市民農園・中央公園・ゆいの花公園・紙敷三つの森・八柱霊園・旧斎藤邸他>

日ごろの身近な暮らしには通勤・通学、散策や買い物、ランニングなどを含めた街巡り、まつりや防災訓練のイベント参加、ボランティア活動などいろいろな動きがあります。
 
まして交通の利便性と豊かな自然に恵まれた東松戸地域では、それらの動きの中で暮らし向きを見直すことが可能なエリアです。
ボランティア活動やスポーツ・散策などをもとに自らの選択により自身のライフスタイルを築き上げることもできるのではないかと思われます。
 
身体を動かす作業による視線や聴音、触覚などの感覚を大切にします。
それまでと異なる体験から様々な記憶、印象、余韻などが残り、身近な地域暮らしの中で日常に変化をもたらすこともありえるのではないかと想像します
 
地域環境の街歩きをする中で東松戸地域の魅力を見出す場面やことがらに気付くことがありました。
この日<10・28>は、東松戸駅から北東方面にある、ボランティア活動日の「東松戸ゆいの花公園」と、「八柱霊園」などを訪ねました。公園で作業をされている方々に話を伺っています。

画像
ゆいの花公園正門付近

暮らしの中の魅力

東松戸地域の魅力は、これまでの小稿で取り上げました「東まつど市民農園」や「紙敷三つの森」などの場で見出されています。
 
具体的には豊かな自然に恵まれた環境で花づくりや野菜の栽培、「里やま保全活動」などの場面です。ことがらや体験談、感想などについてまとめています。

新鮮な空気を吸いながら、のびのびと身体を動かした時やその後などに、人との交わり・会話などの思いや印象が記憶、感動、余韻などとなって残っているように思われます。「ゆいの花公園」でのボランティアの皆さんも含め、その具体例を紹介いたします。

-東まつど市民農園-

市民農園を訪問した際に、つくづく感心する場面がありました(一度紹介していますが、補充したいと考えたため書き加えをしています)。
 
花づくりや野菜作りの合間に、くつろいでいる方々の動きの中で見られた光景でした。きれいに整理された水場近くの広場に集まって談笑しながらのことでした。
 
いろいろ話を伺い、そろそろ終わりにしようとあいさつをしている時でした。
地元世話人の方が近くの実の付いた木に近寄って、落ちていた、熟した「実」を拾い集めながら、
「これ『ポポ』というだ、熟したから台風で落ちたのだ、もって帰りな。だれかビニール袋はないかね。」
と取材訪問した私のために声かけをされました。
 
すると、近くにいた子ども連れの方がさっと立ち上がり、近くに止めていた車から袋を取り出し、あっという間に世話人に手渡す場面がありました。その方はマンション居住者(京都出身)と伺っていました。
 
その連携ぶりは実に見事で、とても自然な感じの成り行きでした。
きちんと整理された水場に見られるように、市民農園を取り巻く自然環境はもちろんのこと、オーナーをはじめとする地元世話人の受け入れ態勢、作業環境の準備、農業技術のアドバイスなど人的環境も整備されています。

画像
市民農園の整理された水場

日ごろ、農園における地元の人と移住してきた人びとがなじみ深い交流を築き上げてこられているいろいろな場面の一つと受け止めました。

おそらく地元の人も、移住者も市民農園における作業や何気ない関わり、会話などを通して暮らし向きの変化を感じていると思われます。

-東松戸ゆいの花公園-

以前に訪れたことのある<9・27>「東松戸ゆいの花公園」については、「紙敷石みやの森」を予定していた関係で、行先の途中に正門入口付近のきれいに整理された花壇だけを見ていました。次の機会に再訪問を予定したいと考え、先の小稿では紹介のみに留めていました。
 
この日<10・28>は、「ゆいの花公園」のテーマとなっている「結いの会」の日(ボランティア活動日:火または水)です。
正門から入ると、庭園は左右に分かれた小路に沿って、見るからに色彩鮮やかな花と樹木が調和よくきれいに植え付けされています。

画像
公園正門左側小路付近
画像
公園正門右側小路付近

事前に管理事務所と市役所公園緑地課に参観希望の連絡をしてありましたので、作業をされていた方々にあいさつをしました。取次されたボランティアの方々や「松戸みどりと花の基金」スタッフの方が居られ、ボランティアのみなさんは9時半に集合することになっています、と告げられました。
 
ボランティアのみなさんが集合された段階で自己紹介と写真撮影のお願い、今後の予定などについて話し、ボランティア活動の概略を伺いました。
 
・ボランティア活動に参加されている方々は、「広報まつど」やホームページの募集をご覧になって市内の各地から来ています。
・ボランティアの活動は、作業量や維持管理上から松戸市の業務委託を受けた業者の作業範囲と区分けされた範囲になっています。

画像
業務委託の作業範囲

・ボランティアの日は、毎月の火曜日または水曜日が活動日に決められています。
・登録をされた方々が自由に参加し、「みどりと花の基金」のスタッフと結いの会会長を中心に計画的な運営や植栽、肥料・水管理、下草刈りなどの作業内容を相談して進めています。
 
この日も、打ち合わせ後に倉庫に用具を取りにいってから、さっそく作業に入りました。

画像
ボランティアの作業光景

作業をされている方に話しかけてみました。
「作業はどうですか? 作業中には何か、思い浮かべていますか?」
 
「疲れます。汗がいっぱい出て、たいへんです。ただ、夢中になって作業をしていますから、考えることなどはありませんね。無心というのでしょうか。何も思い浮かべていません。そこにある草を取ると、その次にある草に手が伸びていきます。その繰り返しです。」
 
「家に帰った後、その日の作業のことを思い起こすことはありますか?」
 
「帰ったら、まずシャワーを浴びますね。さっぱりして、とても気持ち良いですね。これが最高です。時に、前に作業で植えた苗が少しずつ伸びて成長の様子を思い起こすことがあります。ちょっとした喜びを感じますね。そのような時には多くの人に見に来てもらいたいと思うこともありますよ。」

画像
ボランティアの管理棟前作業

夏の暑い日々が続きましたが、その時はどうされたか、伺いました。
 
「猛暑の日々が続いていましたので、そういう時には当番で水やりだけにしていました。草は伸び放題ですが、徐々に作業をするしかありません。」
 
と話があり、ボランティアのみなさんが粘り強くたいへんな作業を続けてこられていることによって運営されていると改めて知らせていただきました。

また、このようにして庭園全体が管理され、きちんと維持されているのは、専門的補完的な委託業者とボランティアのみなさんの協働体制によって支えられていることがよくわかります。
 

画像
ボランティアの作業光景

さらに、ボランティアの方が言われたことの中でも印象に残ることがらがありました。
 
「各地から集まっている人たちがそれぞれの思いや考えで参加していますが、ここの活動は縛りがないのがいいですね。決まった日に自由な意思で参加し、できる範囲の作業をこなすことによって自分なりの満足感が得られるのはうれしく思いますね。リーダー役の人にもよるかもしれませんが、他のボランティア活動では出てくる日を決められ、仲間関係を押し付けるようなこともあると聞いています。のびのびと自分の好きなことについて自分のできる範囲のことを自分のペースで取り組める活動はありがたいです。」
 

-八柱霊園-

「ゆいの花公園」の正門を出て、松戸市立松戸高等学校のグランド脇を北に向かって5分位歩くと、「さくら通り」に出ます。
大きく見事な桜の木が連なり、時季にはさぞかし桜の花の華やかさが映える光景として桜並木の様相が想像されます。
右折して、少し歩くと松戸高校の正門前付近には「東京都立八柱霊園」の南中央門があります。

画像
さくら通り

八柱霊園は、昭和の初期、東京市当時に都市の拡大による墓地不足の事態に対処するため、1935(昭和10)年に開園されました。

当時から松戸市民にとっては、応募の資格を要し、抽選制や利用条件の厳しさなどの課題もあるとされていました。
それでも今日では交通利便性・費用面で魅力的な公営墓地として宗教不問のため安心して利用できる施設とされています。

また、広大な敷地と緑豊かな環境は、松戸市の景観や季節の風物詩としても散策やランニングなどで市民をはじめ多くの人びとに親しまれています。
JR・北総線東松戸駅、北総線松飛台駅、JR新八柱駅、新京成線八柱駅から徒歩約20分

画像
業者の管理作業
画像
八柱霊園の秋

調べてみると八柱霊園では、季節に応じた静かな自然環境において散策やランニングのできるコースがいくつか選定されています。
 
八柱霊園で季節感を味わいながら散策やランニングをするなら、以下のようなコースがあげられています。
 
春:桜並木と芝生墓地をめぐる コース名:ひょうたん道路(約2.4km)
• 見どころ:春には桜が咲き誇る並木道があり、花見ランや散策に最適。
• 芝生墓地の南西角からはスカイツリーや富士山が見えることもあり。
• おすすめ時間帯:早朝(参拝者が少なく静か)

画像
八柱霊園からのスカイツリー

秋:紅葉と静寂の中を走る  コース名:大周りコース(約4.1km)
• 見どころ:園内の広葉樹が色づく、紅葉の景観。
• 墓地の静けさと紅葉の美しさが調和する時間。

画像
八柱霊園の秋
画像
八柱霊園の景観

通年:自然と静寂を感じるフラットコース コース名:八柱霊園ランニングコース(2.4kmまたは3.7km)
• 特徴: フラットで走りやすく、初心者から上級者まで対応。
• 自然に囲まれた環境で、季節の移ろいを感じながら走れる。
• 駐車場・トイレ・給水ポイントも完備。
 
*季節感を最大限に味わうための工夫として時間帯は早朝や夕方がおすすめとされています。
*富士山の山頂に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」が見られるチャンスもあるとされています。特に冬型の気圧配置になると空気が乾燥し、視界がクリアになるため、2月5日〜7日頃がより鮮明に見える可能性が高いと言われています。
 
さて、広大な敷地の中を歩いて気付くことは霊園管理の課題が目に入ります。

画像
手の入らない墓地

この日<10・28日>も業者と思われる二組の別編成で下草刈りや芝生の手入れをしていました。時季に応じて相当の人手・経費と日数を要すると見込まれます。
 
他方で一般墓地と芝生墓地でも、手入れのされていない区画が目立ちます。あるいは、放置されたままと見られる墓地や、更地化されて返上された区画もあります。返上されたと見られる区画のうち、今年度に貸付予定の表示された区画もありました。ここはきれいに手入れがされていました。
 
広大な敷地の霊園管理運営は、墓地についての様々な手続き(申請・許可・使用・名義変更・返還など)を経て当事者が利用していますが、敷地全体については東京都の管理責任下にあると理解されます。
 
これまでの敷地全体の環境整備については、可能な範囲で取り組まれてきていると思われますが、霊園内を歩いてみますと、目に入る管理上の課題もあるのも事実です。
 
そこで、それらの課題解消は、東京都民や利用する松戸市民に限らず、自らの意思のあるボランティア活動の場が期待されます。
「人のつながり」のある場として公的な施設の管理運営と協働して私的な補完的な活動の支えもあることが望ましいと思われます。
 
参考までに調べてみますと、八柱霊園には環境整備を目的としたボランティア団体があり、「無縁塚」を中心に活動が進められています。

まとめ

東松戸地域の魅力は、交通利便性と自然環境に恵まれる地域の特徴を活かした「人のつながり」のある場に見出されています。
 
具体的には「東まつど市民農園」「三つの森―紙敷みなみの森・紙敷石のみやの森・野うさぎの森―」「東松戸ゆいの花公園」「東京都立八柱霊園」「古民家 『旧斎藤邸』」などの自然環境で『スローライフの暮らし方』を味わうことを可能にしています。
各人が豊かな自然と関わる場で人と人のつながりを通して体験できます。
 
次回では、それらの中で「三つの森」は会員の活動についての感想や体験談、余韻などのことを紹介し、「古民家『旧斎藤邸』」や付近の景観などについては探訪の様子を取り上げる予定にしています。

<石橋>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です