「松戸」の河岸と結びついた食材やこれからの産業・交通・観光
松戸河岸は利根川沿いの布佐より手賀沼の南を通って松戸に至る「なま(鮮魚・生)街道」の中継地であった。また、近郷の穀物、野菜、魚、薪、炭などを江戸に輸送する物流拠点として大いに繁栄した。
海と川で囲まれた房総半島には、今も有名なところに銚子・野田の醤油、流山のみりんが挙げられる。松戸にもかつて同様の醸造所があったという歴史がある。伝統的な調味料を活用した近郊野菜・水産物の加工・販売や店舗の展開などの協業体制を築き、江戸川流域の関連企業との連携を新しい交通機関の発達とともに模索することも可能となる。
さらに、近隣畜産品などを含めての食材を活かした調理法を開発し、調理講習会などのイベント開催や開発商品の伝達・普及を観光関連事業として計っていくことも有用なことと考えられる。