「松戸ブランド」の普及促進を願って ―補説 ④―
「松戸」の特徴は先進性と場所性
「松戸」が他と異なる独自なことは、どのようなところなのか?
「松戸」は河川と低地、台地と谷津・森林の近接するところに広がる自然豊かな住宅都市として性格付けられる。
その上に、何より東京都心部から約 20km、電車で最短24 分の距離に位置することが、交通利便性の高さを有していることにある(「松戸市都市計画マスタープラン」。さらに、旧石器時代より人びとが活動した跡や有数の貝塚があり、先進的な暮らしの場でもあった。古代・中世より付近の台地・低地を結ぶ交通の要所、江戸期以降には宿場町・新田・牧などの整備開発、明治以降には徳川戸定邸の設置、陸軍工兵学校設立、21 世紀の森と広場など時代の特色を際立たせる歴史と文化もある。
関東平野における「松戸」の特徴は、歴史的には早くから豊かな土地に住みついた先進性を有し、地理的には江戸・東京に近い場所の位置や河川・台地のある地形に恵まれている場所性をあげる。このように特徴づけられる地域の発展を願うにあたって、その特徴に関連して商品・サービスの具体的提案や市街地再開発を含む地域開発などがなされる提案や紹介などを期待したい。その方向としては「松戸の名品」や「松戸ブランド」などの誕生を追い求める人びとの出現が待たれる。いや、既にその芽は生まれているかもしれない。
さらには、それらを醸成する地域の同窓会・町会・自治会・商工会・各種クラブなどの雰囲気や人びとの結びつき、支援体制を築き上げるなど条件の整備を図る必要がある。それらの過程で各地域、各組織のリーダーや支える人びとが心眼をもって協力して事に当たることを期待し、「松戸」の特徴を活用する真の地域素材をより多く編み出し広げていきたい。