小テーマⅡ 仮称「冬季松戸徳川まつり」の提案<その3>

ふれあい松戸川事業の課題カバーイメージ

松縁会は、松戸市の「地域イメージ」(松戸ブランド)向上のため、江戸・東京、江戸川低地と下総台地の近接地という特徴を活かします

  • 「まつり」の背景   
  • 「まつり」の事柄   
  • 東京低地の東端  
  • 地域のイメージづくり

「まつり」の背景

「ふれあい松戸川事業」は通年の“にぎわい”が課題とされています。
 
にぎわいは、人が大勢出てにぎやかになる、店が繁盛する、世が豊かになる、との意味があります。その一つ目の「人の出る」には「お祭りで町がにぎわう」とあります。祭りは本来、祭祀の意味ですが、記念・祝賀・宣伝などのために催される行事(例港まつり・古本まつり)も挙げられています(「大辞林」)。
ここでは、ひらがなの「まつり」がふさわしいと提案します。
 
仮称「冬季松戸徳川まつり」の構想案は、松戸の人びとの“暮らしと出水の苦難”に関わってきた歴史的な事実が背景としてあります。
 
この「ふれあい松戸川」の場は、古くから開けた“にぎわい”のあった歴史があり、江戸・東京、江戸川低地と下総台地の近接性という松戸の特徴を持っています。
 
近世以前の関東平野は「東京低地」と言われるように、「荒ぶる川」の荒川をはじめとする河川が多数の氾濫を引き起こし、流路を変えていました。
このような状況に変化をもたらしたのは、徳川家康が家臣に命じて行わせた治水事業でした。この頃以降、江戸幕府が置かれ、松戸市域は江戸川の水運と街道整備によって宿場町が発展してきました。

松戸市域を流れる坂川には、出水による地名の由来(逆川さかがわ)や村民間の水争い、開削など人びとの苦難の歴史がありました。他方、徳川幕府関連の河川改修の成功に伴う新田開発、松戸河岸の繁栄などの歴史的な事実もあります。
 
先に触れた「ふれあい松戸川事業の課題」に迫る観察・撮影・調査・研究・創作など対応策の活動現場は市街地の近接地にあり、「まつり」を盛り上げる様々な発表の場や人びとの行き交う松戸駅もすぐ近くにあるという進めやすい要件がそろっています。

“まつり”の実施の背景には、「ふれあい松戸川」の空間を活かした「地域イメージ」を描けるのではないでしょうか(「松戸ブランド」の普及促進を願って ―補説 ⑥― - 松縁会HP)。

画像
江戸川河川敷の「ふれあい松戸川」と松戸市街地

「まつり」の事柄

「ふれあい松戸川」の“まつり”のイメージを描くために、AIを参考にしてみました。
AIによる「ふれあい松戸川」空間と松戸市街地における“まつり” の主な事柄は次のように描かれました。

AI<Gemini>は主なことがらとして

  • 川の生き物観察会(冬季版): 冬に見られる水生生物・天体や鳥類を専門家の解説付きで観察する  (A)(B)
  • 水質実験ワークショップ: 簡易的な水質検査体験を通じて、水質汚染につ  いて学ぶ (A)(B)
  • 環境保全パネル展示: 川の現状や保全活動を紹介するパネルを展示する   (A)(B)
  • 歴史・文化体験: 徳川家ゆかりの戸定邸所蔵の品などのレプリカを展示す る(B)
  • 歴史講演会: 松戸の歴史や徳川家との関わりに関する講演会を開催する (B)(C
  • 武者行列(冬季版): 冬の装束をまとった武者行列を河川敷周辺で行うB
  • 伝統芸能披露: 松戸に伝わる伝統芸能を披露する B           
  • 交流・活性化地域物産展: 地元の特産品や農産物を販売するブースを設ける B)(C 
  • 飲食ブース: 温かい鍋料理や甘酒など、冬季ならではの飲食物を提供するB)(C
  • ワークショップ: 松戸の伝統工芸体験や自然素材を使った工作などを実施 する  B)(C
  • 音楽演奏: 地域のアマチュア団体などによる音楽演奏を行う B          
  • ライトアップ: 冬の川辺を幻想的にライトアップし、夜間の賑わいを創出する B)(C
  • 休憩スペース: 温かい飲み物を提供しながら休憩できるスペースを設けるB)(C
  • 防災啓発: 洪水ハザードマップの展示や、防災グッズの紹介などを行う   B

などを推奨しています。
 
AI<copilot>は「冬季松戸徳川まつり」を企画する際には、松戸の歴史や文化を活かしつつ、地域の魅力を引き出すとしています。

  • テーマ設定: 松戸徳川家の歴史や冬の風物詩をテーマにし、地域の伝統を   感じられる内容にする    (B)
  • 会場選定: 松戸駅周辺やふれあい松戸川沿いのスポットを活用し、アクセスの良い場所を選ぶ    (B)
  • 歴史展示:松戸徳川家に関する資料や展示を行い、来場者に歴史を学んでも らう     (B)
  • 伝統芸能: 和太鼓や雅楽の演奏、地元の伝統舞踊を披露する     (B)
  • 冬のライトアップ: ふれあい松戸川周辺をイルミネーションで彩り、幻想的な雰囲気を演出    (B)    (C)
  • 屋台・飲食: 地元の特産品や冬の温かい料理を提供し、地域の味を楽しめ る場を作る       (B)    (C)
  • 体験型イベント: 書道や茶道の体験コーナーを設け、参加型の楽しみを提 供  (B)    (C)

松戸の特徴を踏まえたAIによる「まつり」実施の具体的な事柄は、様々なイベント内容が提案されました。これらを参考に、段階的な難易度に応じて実施可能な見通しを立てることによって「まつり」実際のあり様を想定し、準備します。

(A)(B)(C) は、実施の際に想定される取り組む難易度の段階です。

A第1段階日常的に行われている活動 時季・場所・関係者等を挙げる
B第2段階計画的に専門的に可能な活動 時季・場所・関係者等を挙げる
C第3段階計画的に専門業者との協業による活動 時季・場所・関係者等を挙げる

冬場に行われるAの日常的な活動は少なく、水生生物や天体・都市景観の観察・撮影などに限られることが予想されます。学校・大学等の学習・研究の活動や発表会・イベント企画を指導者のもとで実施する過程において、仮称「冬季松戸徳川まつり実行委員会・事務局」が日程・場所等の調整を行う企画によって準備が始まります。

B・Cの計画的専門的な活動は、「ふれあい松戸川」の空間利用と市街地の連携について、仮称「冬季松戸徳川まつり実行委員会・事務局」がふさわしい事柄の選択をし、日程・場所等の調整を行う企画によって準備が始まります。

東京低地の東端

「地域イメージ」としての江戸川低地と下総台地の近接地域は、「まつり」の実施にふさわしい場と考えられます。この付近は、河川空間のあるところの人びとの暮らし方における安全・癒し・喜びや、徳川家との結びつき、江戸・東京にも深く関わりがあるからです。
 
江戸川低地と下総台地の近接地域は、江戸川を挟んで江戸・東京とも関連深いところです。江戸・東京は大勢の人びとがいる大消費地です。「まつり」の実施には人のにぎわいが求められます。その参考は東京低地と言われた関東平野の西端にある「目白ブランド」の地域イメージで、武蔵野台地と呼ばれる中の目白台に広がっています。
 
その地域を参考に、私たちは東京低地の東端にある下総台地にある相模台をはじめとする松戸市域についての「地域のイメージづくり」を探っています。「目白ブランド」の普及過程と同様に、人びとの“にぎわい”は、東京との関連を意識的に強めることにあります。(「「松戸ブランド」の普及促進を願って ―補説 ⑨― - 松縁会HP」。

仮称「冬季松戸徳川まつり」の実施は、東京都の人びとからの参加を呼び込むことによって盛り上がりを期待できます。その方策を検討し、企画することが仮称「冬季松戸徳川まつり実行委員会・事務局」の重要な役割と位置づけをしています。

「地域のイメージづくり」

「ふれあい松戸川事業」の課題解決に向けては、「地域のイメージづくり」として江戸川河川敷付近を中心にした市街地との一体となった「松戸らしさの“まつり” 」によって“にぎわい”を取り戻したいことです。
「ふれあい松戸川」事業の課題 - 松縁会HP)
松戸「ランドマーク 心の風景」-メッセージと写真の募集-|松縁会 「note」)

この企画は、AIの推奨だけに頼ることを避けながら、松戸市における「地域のイメージ」を向上させて“にぎわい”を取り戻すための活動として計画します。松戸での暮らしをもとに体験者の土地柄・風土への想いや郷愁、意識などに本来の「松戸像」「松戸らしさ」を描き出す素材があると考えるからです。

例えば、坂川付近の歴史的な事実を参考に、松戸市民のみなさんによる劇やミュージカル等の創造的な作品を書き上げ、舞台の場を準備し、広く発表の機会を生み出すことです。多くの市民のみなさんとともに、協働的な活動の輪を広げていくことができるならば、のぞましい「まつり」の形を創造することができると考えられます。

AI推奨の多様な案からの選択を含めて、独自な企画を盛り込んでいく必要があります。例えば、江戸期に「鮮魚(生)街道」と言われたショート・カットの道路も含めて利根川・江戸川水運との関連で栄えた松戸河岸を想起し、盛り込みたい事柄です。それらに類する水産物販売・加工品の工夫や近隣における乳農産物の販売、手工品の制作・販売などが挙げられます。

この他に「ふれあい松戸川」の空間利用については、事例として「古ケ崎河川敷グランド スケートボードパーク」やサッカー場、野球場等があります。自転車競技・BMXパフォーマンス・ダンス・ランニング等日々の練習風景やミニ競技会・大会などについても、「まつり」の一環として組み込むことによって広く普及活動に利用することです。

そのために可能ならば、河川管理用のライブカメラと同様に、法的な規制の問題や予算措置との関係もありますが、カメラ装備等を検討してみる必要があります。安全確保・防犯や、「まつり」実施期間内の外部中継のため、個人の特定につながらない範囲のカメラワークで設置することです(通常は防犯カメラの役割とします)。これらによって「まつり開催」の注目が集まり、「まつり」参加者の意識の高揚や近くの東京都からの参加者・観客等を見込めることも想定されます。

次に、「地域のイメージづくり」をするため、小テーマⅢ 松戸「地域イメージ」向上と事務局人員の募集 <その4> を用意しています。

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