「ライフスタイル」と松戸の縁 ―スローライフ(?)とコーダ― ①

その7<石橋のメール取材> スローライフ(?)とコーダ
その4に引き続き、『寄稿「東松戸の魅力~スローライフのすすめ~」を読んで思うこと』(「ライフスタイル」と松戸の縁 ―魅力探しの事例― - 松縁会)についてメール取材をさせていただきます。主なことについて差し障りのない範囲で回答していただければありがたいです。
<ノルディックウォーキング>について
・藤田さんがノルディックウォーキングをはじめられた河原塚近辺の最初のコースはどこですか。歩かれたコースのなかでお気に入りのコースはありますか。いくつかコースがあるならば挙げてください。おおよその時間もご紹介ください。
・1年ほど経ってから自治会の回覧板でノルディックウォーキング同好会の立ち上げを呼びかけられていますが、どのような状況でその気になられましたか。その際の「呼びかけ文」は残っているのでしょうか。
・個人で歩く場合とグループの仲間の方々が一緒の場合では、その様子や雰囲気はどうですか。エピソードみたいなことがありましたら挙げてください。
・健康志向の高まりがある一方で、仲間の減少もあるということですが、仲間の皆さんと一緒の活動で、魅力となることは何ですか。仲間の方々の声も含めてご紹介ください。
<野うさぎの森活動>について
・「野うさぎの森・樹人の会」に加わった日の活動内容や出会った人びとのことを想い起こすと、どのようなことが印象に残っていますか。
・皆さんの取材を通して聞いていることは、仲間の皆さんと活動を一緒に進める魅力や楽しさがあると、言われますが、どのようなことですか。
・「野うさぎの森」と題する楽曲を作詞・作曲されていますが、その動機は何でしょうか。
・「紙敷三つの森」を含む「松戸里やま保全活動」のユニークなところは、どのようなところですか。

<セニオーレンコーア・シニアコーラス>について
・ことぶき会の会長さんがコーラス発足にあたり、指導役の依頼をしてきた時はどのような日でしたか、またどのような状況だったのでしょうか。
・練習開始時のコーラス員みなさんの上達状況はわかりやすく説明がありました。ベートーヴェンの第九“歓喜の歌“が歌えるようになった会員の皆さんは、どのような言葉やしぐさ、態度などでその達成感の表現をされていましたか。その発表の場は、どういう機会がありましたか。
・その後の活動で会員の皆さんが減っているとのことですが、維持発展につながるコーラス員募集の動きなどについては、会員の皆さんの声をはじめとしてどのような対応が望ましいと思われていますか。
<グリスロ>について
・グリスロ運転士を引き受けられた時、状況などはどのような場面で、どなたからの声掛けがありましたか。引け受ける動機などはどのような思いや考えがありましたか。
・運転士と補助員の方が一緒に活動されていますが、そのやり方のよいところはどこにあると思いますか。また、乗客の皆さんの言葉で、心にジーンとくる言葉やしぐさ、態度などの状況はどのような場面でしたか。
・「グリスロ賛歌」の楽曲を作詞・作曲されていますが、曲づくりにあたられてどのような思いや考えなどを一番込められましたか。
・グリスロに関係しない住民の皆さんや地区外の人びとから、ボランティア運転士をされていることについて声掛けがあったと予想しますが、どのような言葉かけの印象を受け取られていますか。
*数多くの取材項目になりましたが、その他のことを付け加えられることも含めまして、「松戸との縁」との関連において選択したうえでのご回答をいただければ幸いです。
その8<藤田さんの回答> 音楽ボランティアと地域活動への貢献
藤田史郎
<ノルデイックウォーキングについて>
Q: ノルディックウォーキングを始められた河原塚付近の最初のコースはどこですか?
A: 最初のコースは和名ヶ谷と紙敷の間を流れる国分川沿いの遊歩道です。
帰国して初めて歩いてみたのですが、なかなか良いコースだなと思いました。黎明橋から国分川右岸の遊歩道を分水路のトンネルまで行きその上の展望台に登り帰りは左岸を戻ります。自宅から往復5Kmほどです。

他には八柱霊園内のいろいろなコースですね。どちらも1時間から1時間半程度です。また、コースを決めないで、松戸南部市場やイトーヨーカドーなど買い物がてらに歩き回りました。
余談ですが、国分川沿いを歩いていると当時は結構ゴミが散見されたので、市役所に電話し回収した後はどうしたら良いかと尋ねたら、自分で持ち帰って処分して欲しいとのことでした。
それはないだろうと反論したら、「河南環境美化の会」というのがあるのでそこに電話して相談して欲しいとのことでした。早速電話をしてみたら、会長さんは自宅から直ぐのところだったので、お伺いしてお話を伺ったところ、3.11以降まだ放射線量が高いので現在ゴミの回収はしていないということでした。
会話を続けているうちに私が元音楽家であったことがわかり、もし可能なら環境美化の会の活動にふさわしい歌を作れないかという事になり、後日“国分川環境音頭”を作詞作曲しました。これは私が帰国して最初に作った歌です。
河南環境美化の会はそれをプロのアレンジャーと歌手に盆踊り風に編曲してもらい、CDまで作ってくださいました。YouTubeのサイト“国分川環境音頭 お披露目&初練習”と検索すると見つかります。
Q: 自治会でノルデイックウォーキング同好会を立ち上げた際、どの様な状況でその気になったのですか?その際の「呼びかけ文」はありますか?
A: 何故その気になったか?とのお尋ねですが、この事に限らずコーラス指導や後のグリスロプロジェクトなど自治会のボランティア活動のお手伝いをしようと思ったきっかけは、以前自治会に迷惑をかけてしまったこともあり、何かでお返しをしたいという気持ちが強かったからだと思います。
「呼びかけ文」ファイルは保存してありましたので添付します。
Q: 個人で歩く場合とグループ仲間と一緒の場合の様子や雰囲気はどうか?
A: 個人で歩く場合は、歩くテンポを自分でコントロールして歩けますし、道端の草花や水鳥などの観察も自由にできます。私は歩いている最中も視覚、聴覚のアンテナを全開しているので、いろいろなものに気づいたり、発見したり、鳥の鳴き声を判断して素敵なカメラチャンスにも出会えます。ですので、実は独り歩きが大好きですし、ちっとも退屈しません。
グループ歩きについてのお尋ねですが、現在我々のグループは女性ばかりで男性は私のみです。女性は話好きの方が多いですので、週1回の井戸端会議ならぬウォーキング会議?を楽しみに参加されているようです。
尤も私はただ黙々と先頭を歩くのみですが。(笑)
特に会場の八柱霊園は草花や樹木の四季の変化を楽しめますので、それも大きな魅力の一つと思います。
仲間のコメントを要約します。
*エントリーなしに気軽に参加できるのが好き。
*1時間という歩き時間がちょうど良い。
*八柱霊園は広くて四季を感じながら歩けるのが楽しい。
*リーダーや参加者の皆さんがフレンドリーなので楽しい。Etc.
<野うさぎの森活動>について
Q: [樹人の会]に加わった日の活動内容や出会った人々など、何が印象に残っているか?
A: 初日の活動内容は忘れましたが、皆さんとても好意的に迎えてくださいました。過日に畑で野うさぎの森について教えてくださったメンバーもおられ心強かったです。
その日かその後か忘れましたが、ある作業を終えたら当時事務局を担当していた方が、日付を記入したホワイトボードを立てかけてドキュメントとして写真に撮っておられました。何のためかと伺ったら、林野庁から助成金をもらっているので、その報告書作成のためということがわかりました。会員は年間1000円の会費を納めますが、それだけでは足りないので、これらの助成金を活用して森保全に必要な機材の購入に当てていることが理解できました。
Q: 仲間の皆さんと活動を一緒に進める魅力や楽しさはどのようなことですか?
A: 他の森のことはわかりませんが、この森のメンバーは一人一人が実にユニークなキャラクターを持っていて、それが絶妙なバランスで各々のキャラを生かした活動ができています。
勿論リーダーシップを取る人は必要ですが、その指示に従うだけではなく、各自が自分の持てる能力をそれぞれの場で発揮できるので、活動が楽しくて仕方がないようです。 また活動日だけではなく、他の水曜日も自主活動日として森好き有志が集まり、定例活動日の作業のやり残しの続きや、散策路の竹柵の修理などを行っています。
Q: 「野うさぎの森」と題する楽曲を作詞・作曲されていますが、その動機は何でしょう?
A: 私が会員になって直ぐの2020年9月から10月にかけて東松戸小学校2年生の4クラスが校外活動の一環として森を訪れてくれました。それを手伝った時、いつかこの子達と野うさぎの森の歌を歌えたらどんなにいいだろうかと思い、来年のためにと直ぐ作詞と作曲を開始しました。

まず歌詞には野うさぎの森はどんな森?と問いかけ、樹人の会のメンバーが心を込めて整備してこのような森になった経緯や、森の生物や動物のこと、最後には子供たちがブランコやハンモック、工作や竹切りに楽しんでいる様子を散りばめ、最後のコーダでは“野うさぎの森は松戸の宝”とまでぶち上げました。(笑)
拍子は6/8拍子でメロディーは歌いやすく作業をしながらでも鼻歌で歌えるようにしました。
実際、この夏休みに近隣自治会の夏休み子ども教室の子供たちが遊びにきた時、竹切りに挑戦した女の子が竹を切りながらこの歌を口ずさんでいたと担当した会員が話してくれました。これぞ私が望んでいたことです。我々の中にも作業を終えて機材を片付けながらこの歌を口ずさむ人もおります。これは作曲者冥利に尽きますね。
Q: 「紙敷三つの森」を含む「松戸里やま保全活動」のユニークなところはどこですか?
A: 「紙敷三つの森」はそれぞれの森が持つもともとのキャラクターを生かしつつ、それぞれの活動を構築、実施していることではないでしょうか。
基本的には他の森もそうだと思いますが、「松戸の里やま保全活動」のユニークさは、行政が地権者とボランティアを繋いでくれて両者がウィンウィンの関係で活動が継続されていることではないかと思います。
ただノルデイックウォーキングで市川方面も歩き回りましたが、行政が堀内緑地、小塚山公園、じゅん菜池緑地、国府台緑地、里見公園などを「水と緑の回廊」と銘打って宣伝しており、そこに森の保全団体が協力しているのがわかりました。
松戸も応援団の森と森を繋げて散策マップを提供したりできると良いのにな!と思ったりもしますが、実際にはコーディネーションが難しそうです。
<セニオーレンコーア・シニアコーラスについて>
Q: ことぶき会の会長さんがコーラス発足にあたり、指導を依頼してきた時はどのような日で、またどのような状況でしたか?
A: どのような日かは詳しく覚えておりませんが、9月末にアメリカから戻り2ヶ月くらい経ったころだと思います。少し不安もありましたが引き受けることにしました。皆さんが暖かく迎えてくださったので、無事スタートしすでに13年が経過しました。
Q: コーラスの皆さんは、ベートーヴェンの第九“歓喜の歌”が歌えるようになって、その達成感をどのような言葉や態度で表現されていましたか、またその発表の場はどんな機会でしたか?
A: ドイツ語の歌詞はカタカナに直して読んでもらいましたが、文字では表現できない発音もあり、日本語にはないものなのでとても苦労されたようです。でも努力の甲斐あって最終的にはドイツ人が聞いても理解できるまでになりました。
ただ、どれほどの達成感があったかはあまり表現されませんでした。
もし彼らが80人から100人程度の大コーラスの一員として大ホールで歌ったとしたら、それは感動するかもしれません。因みに我々の発表の場は年1回の自治会館での文化祭や松戸市民会館で開催される「松戸はつらつクラブの集い」などですので感動とまでは???
Q: その後の活動で会員が減少しているとのことですが、維持発展につながる新会員募集の動きについてはどう思われますか?
A: 私個人は指導のみで、会員の連絡やまとめをしてくださっている方が、さまざまな機会に声かけをしていますが、なかなか人が集まりません。
このコーラスの出発点がもともと老人会のメンバーを中心としているので、外から新しい人が入りにくい面もあるのかも知れません。でも他のサークル例えば麻雀などは隣町からの参加もあるようですが、カラオケと違いコーラスとなるとやはり敷居が高いのでしょう。
ただ会員は様々な自治会の仕事を掛け持ちでお忙しいのに、何とかやりくりして第2、第4月曜日の夜7時には会館に集まって来られるので、その方達の思い入れに応えるため私も毎回、いかに楽しく、しかし正確に歌っていただくためにいろいろと工夫をしております。あまり厳しすぎてもいけないし、甘くしすぎると進歩がないので、その辺のバランスが大事と思っております。
現在会員の平均年齢は78.7歳だそうで、私自身も、“もう”と言おうか“まだ”と言おうか83歳ですので、いずれ訪れるコーラス自然消滅?の日まで皆さんが楽しく歌えるようにサポートできればと思っているところです。(笑)
<グリスロ>について
Q: グリスロの運転士を引き受けた時、状況はどのような場面で、どなたからの声かけがあったか?引き受ける動機はどのような思いや考えていたか?
A: どのような場面かもう忘れましたが、運転士をする前に実証実験があり、このプロジェクトを盛り上げるために自分は何ができるかを考えた時、「そうだ、歌を作ろう」と思い立ちました。
ちょうどその頃コーラスでアメリカ民謡「ともだち賛歌」を練習していたので、「そうだ!グリスロ賛歌」にしようと思ったわけです。(詳しくは後述)ですので、本格導入の立役者、元自治会長で現ことぶき会会長、尚且コーラスメンバーでもある堀田重信さんから運転士募集のお話があった時、即引き受けることにしました。理由は前述の如く自治会の役に立ちたかったからです。
Q: 運転士と補助員が一緒に活動されているが、その良い点はどこにあるか、また乗客の皆さんからの言葉で、心にジーンとくる言葉や仕草、態度はどのような場面だったか?
A: 補助員さんとコンビで活動することは、走行の安全面からしても、又乗客とのコミュニケーションを円滑にするためにも必要です。タジマ製のボディーは死角が大きいので補助員の声掛けはとても助かります。
乗客の方からの言葉でジーンと来る場面は思い当たりませんが、庭の甘夏をくださったり、別れ際に目立たないようにヤクルトを手渡して下さったりと、人それぞれに感謝の気持ちを表してくださるのが嬉しいですね。

Q: 「グリスロ賛歌」を作詞・作曲されていますが、曲作りにあたってどのような思いや考えを一番込めましたか?
A: まずはメロディーが歌いやすく覚えやすいこと、調性はハ長調、拍子は2拍子で弾んだリズムで歌っていて楽しくなるように心掛けました。
歌詞は歌えばグリスロがどんなものかわかり、乗客同士の会話やグリスロがいかに地域に根を下ろしているかを表現し、ここでもまた前述の「野うさぎの森の歌」と同じように、コーダで「グリスロ、グリスロ、松戸の宝物」と歌いあげました。ちょっと持ち上げすぎかなと思いましたが、どうせなら・・・と思ったわけです。
Q: グリスロに関係しない住民の皆さんや地区外の人々から、ボランティア運転士をしていることについて声をかけられたことがあると思うが、どのような言葉が印象に残っているか?
A: 運転士をしていることについてはあまり他から声をかけられたことはありませんが、そういえば東松戸のベルクスファインシティーに行った折、森仲間の男性(お隣石みやの森の会員)と出会うことがありました。
その男性曰く「藤田さん、偉いね、よくやるね!貴方みたいに有名大学を出て外国で活躍した人が、こんな下働きをやるなんて、普通の男はプライドが邪魔してできないよ!偉い!」と言って褒めてくださいました。
私自身もともとプライドはない人間なのでと返したら、その方は「俺は、田舎から中卒の集団就職で都会に出てきた口だからプライドはないのよ、その点は一緒だね!」と二人で大笑いをいたしました。
オチがついたこの辺で回答を終えたいと思います。取材ありがとうございました。
<石橋>


